知識ゼロからソフトウェアテストをはじめた人

同じ境遇の方に役立てばいいなと思って書くブログ

JaSST nano vol.4 でお話ししたことの個人的なメモなの

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初回開催に続き、第4回目となるJaSST nanoで喋ってきました。

jasst-nano.connpass.com

当日使用したスライドはSlideShareにアップしていますので、よろしければご覧ください↓

名将・野村克也から学ぶソフトウェアテストなの

(第一回同様、録画がYouTubeのASTERソフトウェアテストチャンネルにアップされるかもしれませんが、本の内容を引用しまくった内容をアップして良いものかどうか微妙なため、もしかしたら動画のアップはないかもしれません)

登壇のキッカケ

JaSST nanoは公式?(puki wiki)で登壇者を募集しているのですが、第4回はしばらく登壇エントリーが1件もありませんでした。ならば"登壇の楽しさをまた味わいたいしな~"とか考えてたところに、今回話したテーマが頭に降ってきたので"いっちょやってみっか"をしてみた次第です。

結果的には9人の登壇者が集ったのですが、僕の謎テーマエントリーを見て"ハードル低そう!"と感じてエントリーした方がもしいたなら嬉しいです。

話した内容

プロ野球選手および監督として大活躍された、野村克也さんの格言から"ソフトウェアテストに通ずるなにか"を学ぼう!という趣旨で話をしました。"異業種のプロフェッショナルから学ぶ"ということについては、JaSST Hokkaidoからヒントを得ました。

JaSST HokkaidoのレポートはJaSSTのサイトから閲覧できますので、興味を持った方はアクセスしてみてください↓

JaSSTソフトウェアテストシンポジウム

 

余談

野村克也さんを題材としていますが、僕は横浜ベイスターズのファンです。

落合博満氏の66の格言を収めた本も手元に合ったりするので、落合ver.にすることも考えました。

今回の内容で考えた部分

野村克也の"どの部分"を"どこまで"説明するか

ある程度プロ野球を知っている方なら名前を知らない人はいないくらいの有名人ですが、一方でプロ野球に興味がない方にとっては"誰それ?"だと思います。テスト界隈で例えるならば、マイヤーズやワインバーグくらい有名な方です(本当か?)。

野村克也さんの説明をするLTではないので、どこまで説明をするかは悩みましたが、結果として今回話した程度の内容にしました。プロ野球を知らない方でもわかるポイントとして、野村監督の就任前と就任後の順位推移さえ説明できれば充分かなと判断しました。

どの格言をピックアップするか

参考書籍である"野村克也人生語録"には76の格言が収録されています。この中からどの格言をピックアップするかはちょっと悩みました。一番話したかったことは、3番目に話した"配球には 一球、一球、 根拠が必要だ"なんですが、あとの2つをどうしようか…と。

結果的には個人的に好きな"価値に不思議の勝ちあり、負けに不思議の負けなし"と、それに続くような内容の"予測、実践、反省"をチョイスしました。ちなみに他に候補は以下になります。

・手段と目的を混同してはいけない

固定観念は悪、先入観は罪

・小事が大事を生む

・プロとは、あたりまえのことをあたりまえにする者をいう

・進歩とは変わることである

スライドデザイン

前回は比較的ポップなデザインにしたのですが、今回は野村克也さんのイメージも考慮しつつ、ミーティングや授業の雰囲気を作りたいと考えました。

ホワイトボード風なデザインを最初に考えましたが、あまり目に優しくないこともあって黒板風に変更しました。このデザイン自体はMicrosoft公式からいただいてます。本来はバーチャル背景としての利用を想定されたもののようですね。

黒板背景 - 無料テンプレート公開中 - 楽しもう Office

フォントも拘りたかったのですが、あまり良いフリーフォントが見つからず…。最終的には"黒板=学校"なイメージもあったので、プリインの教科書体を用いました。ぱっと見で全くわかりませんが、チョークっぽさを少しでも出すためにフォントの透過度を調整してます。

伝えたいこと

取り上げた3つの格言で伝えたかったことはスライドの終盤で書いた通り、

①勝ちに不思議の勝ちあり、負けに不思議の負けなし

 ⇒負け(テストにおける失敗)の原因を突き止めよう

②予測、実践、反省

 ⇒(ソフトウェアはもちろん、プロジェクトの)変化を見る目を養おう

③配球には 一球、一球、 根拠が必要だ

 ⇒(一つ一つのテストに)根拠と責任を持とう

の3点です。(かっこ書きは補足)

特に"根拠と責任"については、日々頭の片隅で意識していなければならないものと思っています。"なんとなく"したテストからは、"なんとなく"動くソフトウェアしか生まれないと思っています。これは"不思議の負けなし"の部分にもつながる部分ですね。

今回の反省点

以下、若干ネガティブ感のある反省コーナーです。

話す内容をもう少し絞って良かった。

前述のとおり、一番話したかったことは"配球には 一球、一球、 根拠が必要だ"の部分です。これを話の最後に持ってきたことにより、時間に追われつつババババっとした説明で終わってしまったことが反省ポイントです。

ふりかえると、"予測、実践、反省"の部分をカットして、もう少しゆとりのある時間配分が必要だったかなと思っています。一番伝えたいことを中心に構成を考えよう!

声の張り

一人で喋る練習と経験の不足感はやはり否めず…。いや、その経験を得たい部分もあって登壇してるんですが、緊張感も混じるとボソボソなりがち&カミがちでした。

YouTubeLiveとOBS Studioを利用して2回練習したのですが、本番でそれが発揮できるかは別問題…っ!!なにか対策を打たねばと思います(誰かと喋るラジオ形式にするとか、目の前に愛する妻を座らせて会話するように喋るとか?)。

前回より楽しめていなかった

喋ったあとに言うのもアレですが、今回の登壇用スライドが完成した時にまず思ってしまったことは「前回(vol.1)の内容の方が断然面白いなコレ…」でした。きっと全国に2人ほどいるもがねファンの期待を裏切ったことでしょう。ここに謝罪いたします。てへぺろぺろ。

前回で言えば"恋愛のヒントなの"という題材と、一発目の"テストは欠陥があることは示せるが、欠陥がないことは示せない"の内容のおかげで"掴み"はかなり良かったと思っています。そう思えたからこそ、途中の小ネタにもキレとコクが生まれたのではないかと思ってます。

今回はその掴みの部分が弱く、ストレートに表現すれば面白さに欠けていたと思います。"まず自分が喋って面白いかどうか"を考えたトークが必要だなと感じました。LTらしさが欠けてたかな~という部分もアリ。

おわりに

反省点はチラホラあるものの、毎月ステキな場を提供してくださるJaSST nanoお世話係の皆様には感謝感謝です。今後もエントリーしていきたいと考えていますので、その際は一層頑張りたいと思います。

またJaSSTの名のもとに誰でも気軽に話せる場なので、登壇を考えていらっしゃる方はぜひぜひチャレンジしてみていただければと思います。テストにまつわるいろんな方のLTが気軽に聞ける唯一の場だと思ってますので、今後もJaSST nanoが盛り上がっていくことを期待しています。

最後に、ここまで読んでいただいた方&当日僕のLTをご視聴した皆さま、貴重な時間を割いていただきありがとうございました。